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ワトソンズが大人のおもちゃ販売、罰金処分の可能性も


ニュース 社会 作成日:2008年7月25日_記事番号:T00009081

ワトソンズが大人のおもちゃ販売、罰金処分の可能性も


 台北市に住む林さん(36)がドラッグストアのワトソンズ(屈臣氏)でシャンプーを選んでいた時のこと。「ママ、これなあに?」5歳の娘が長い箱に入ったピンクとブルーの色の商品を持ってきた。

 林さんはそれを見て思わず赤面!というのも、娘が手にしていたのは大人のおもちゃのバイブレーターだったのだ。おもちゃだと勘違いして「買って!」とねだる娘をなだめるのに一苦労した林さん、「こんな物を公然と売るなんて!」と憤慨している。

 大人のおもちゃを販売していたこのワトソンズ内湖康寧店は、小学校と中学校のすぐそば。台北県社会局児童少年福利科の蔡秋敏科長は、ドラッグストアが大人のおもちゃを陳列・販売することは、児童への悪影響が懸念されると指摘する。児童の利用が適切でない「制限級」と内政部に認定されている物品を公開販売した者は、「児童および少年福利法」に基づいて6,000~3万台湾元(約2万1,000~10万6,000円)の罰金処分に処せられるという。

 ワトソンズによると、大人のおもちゃは台湾全土400店舗のうちの100店舗で、コンドームと同じエリアに陳列して販売。代理販売業者との契約期限を迎えた6月から、徐々に店頭から姿を消しているという。

 代理販売業者は、商品のパッケージは「商品標示法」の規定通りで、公序良俗に反していないと強調。この大人のおもちゃは世界的に権威のあるドイツのレッド・ドット・デザイン賞を受賞し、海外では百貨店などでも販売されているもので、もっと芸術的観点から見るべきだと反論している。