抗体開発の安肽生医科技（アンタイミュ・バイオメド）などが開発した新型コロナウイルス迅速検査キット「Vstrip COVID－19抗体迅速検査」の日本市場での臨床性能試験加速化と販売開始に向け、▽生物技術開発中心（生技中心、ＤＣＢ）▽大能唯（ＤＮＷヘルスケア）──と日本の企業１社を合わせた４者が15日、覚書に調印した。16日付工商時報が報じた。
生技中心の呉忠勲執行長は、台湾製検査キットの日本や各国での販売の先駆けとなると期待を示した（生技中心リリースより）
現在、慶応義塾大学病院と日本医科大学付属病院での臨床性能試験が行われており、今後、独立行政法人医薬品医療機器総合機構（ＰＭＤＡ）に体外診断用医薬品の承認申請を行う方針だ。
同キットは、アンタイミュが自主開発により合成に成功した新型コロナウイルスの抗原認識に特異性を持つ抗体を、抗体製造の台康生技（エアジェニクス）がＧＭＰ（適正製造規範）量産し、製薬の宝齢富錦生技（パニオン＆ＢＦバイオテック、ＰＢＦ）が検査キット製造を行うという、川上～川下メーカーの分業により共同開発された。
