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蘇花公路代替道路、高速道路規格を撤回


ニュース 運輸 作成日:2008年7月28日_記事番号:T00009121

蘇花公路代替道路、高速道路規格を撤回


 環境問題で建設構想が二転三転している蘇花公路代替道路(蘇澳~花蓮間)について、交通部は25日までに、高速道路規格で建設する当初計画を改め、省道規格で推進とする方針を固めた。総工費は300億台湾元(約1,060億円)を見込む。26日付蘋果日報が伝えた。

 代替道路は土砂崩れなどが多い危険区間に新たに道路建設を行うもので、総延長は当初計画の20キロよりも長くなる見通しだ。交通部は代替道路を当初計画より延伸する一方、道路規格は格下げする。制限時速は60~80キロで、沿線には信号機のある交差点も登場し、構想段階での高速道路規格からはだいぶ後退した形となる。

 交通部は土砂崩れが多い南澳~和平間を高速道路規格で建設する方針だったが、「検討の結果、国道規格での建設を取りやめた」と説明した。

 しかし、台湾大学土木研究所の張学孔教授は「高速道路規格でも省道規格でも、政府は建設計画ありきの対応だ。建設の是非を検討するのではなく、建設することが前提の検討となっている」と批判。環境団体も「鉄道網の改善が先決だ」と反対している