「ミシュランガイド台北・台中2020」が24日に発行されるのを前に、手ごろな値段で食事ができるお薦め店「ビブグルマン」が11日発表され、台北市の54店と台中市の21店、計75店が選ばれた。

「京華煙雲」。​台中市のビブグルマンでも各店に行列ができそうだ（11日＝中央社）

　台湾版のミシュランガイドが発行されるのは2018年、19年に続き３年目。これまでは台北市の飲食店のみを対象としてきたが、今年は初めて台中市の店舗が対象に含まれた。

　ビブグルマンは、1,000台湾元（約3,600円）以下で３品（ドリンク含まず）を注文することができるリーズナブルな店が対象。これまでに鼎泰豊など有名レストランや、牛肉麺店、屋台が選ばれている。

　今年初めての入選を果たした台北市の店舗は７店。泰姫（北インド料理、大安区）のほかは、▽一甲子餐飲（焢肉飯＝豚の角煮丼など）、万華区▽昶鴻麺点（麺類）、万華区▽源芳刈包（刈包＝クワパオ、台湾風ハンバーガー）、万華区▽阿国切仔麺（切仔麺）、中山区▽陳董薬燉排骨（スペアリブ入り薬膳スープ）、松山区▽吾旺再季（元松青潤餅、潤餅巻＝クレープ状の生地に野菜やチャーシューなどを乗せて包んだ料理）、中正区──と台湾小吃（屋台料理）が並んだ。

　台中市21店のうち台湾料理店は10店で、▽東山桟、北屯区▽温叨、北屯区▽範記金之園、中区▽富鼎旺、中区▽富貴亭、中区▽富状元猪脚、西区▽馨苑、西区▽東方龍、南屯区▽三喜食堂、南屯区▽彭城堂、太平区──。

　台中市の他11店は、▽台客焼肉粥（牛肉入りおかゆなど）、南屯区▽尚牛二館（牛肉火鍋）、北区▽阿坤麺（麺類）、中区▽上海未名麺点（麺類）、中区▽Gubami（牛肉麺）、西区──や、▽陸園（江浙料理）、西区▽京華煙雲（北京料理）、西区▽滬舎餘味（上海ヤムチャ）、南屯区──などに加え、淇里思（インド料理、西区）が選ばれた。

　新型コロナウイルスの影響で海外旅行に行けず、域内旅行が盛り上がる中、ビブグルマン目当てに台中旅行者が増えそうだ。