チェコのミロシュ・ビストルジル上院議長率いる89人の訪問団が30日、台湾に到着した。旧チェコスロバキアの共産党政権を倒した1989年のビロード革命以来で最高レベルの要人の訪台だ。31日付自由時報などが報じた。
ビストルジル上院議長（中）らは30日、呉釗燮外交部長（右）らに出迎えられ、台湾からのマスク寄贈に感謝の意を示すため、マスクにチェコの国旗をしるしたと説明した（30日＝中央社）
蔡英文総統は同日にフェイスブック（ＦＢ）で、新型コロナウイルス感染症の防疫の経験、貿易や投資、観光、国際社会への参画などの分野でチェコとの協力を深めたいと、歓迎の意を示した。
きょう31日のスケジュールは▽中華民国対外貿易発展協会（外貿協会、TAITRA）を訪問▽台湾チェコ経済貿易投資フォーラムに出席▽政治大学で講演──など。あす９月１日は立法院を訪問して演説し、国会外交栄誉奨章一等奨章が贈られる予定だ。３日は蔡英文総統と会談、４日は米国の対台湾窓口機関、米国在台協会（ＡＩＴ）のフォーラムに参加する。
在チェコ中国大使館は、台湾との公式な往来を断固反対し、チェコに「一つの中国」の原則を厳守するよう求めると表明した。
