台湾経済研究院（台経院、ＴＩＥＲ）が31日発表した７月の製造業景気信号指数（速報値）は9.79ポイントで、前月修正値から0.08ポイント下落した。製造業景気信号は５カ月連続の「青（後退）」だった。１日付工商時報が報じた。
製造業景気信号指数を構成する５項目のうち、▽原材料投入（前月比0.27ポイント下落）▽コスト（0.07ポイント下落）──は下落した。一方、▽経営環境（0.18ポイント上昇）▽需要（0.04ポイント上昇）▽販売価格（0.04ポイント上昇）──は上昇した。
産業別では、電子部品業の景気信号は「緑（安定）」を維持した。高性能計算（ＨＰＣ）向けの半導体先進プロセス需要の高まりや、新製品向けの在庫積み増しにより、電子部品の生産や輸出がプラス成長した。
各産業別の景気信号が製造業生産額全体に占める割合は▽青、63.39％（前月比2.26ポイント減）▽黄青（後退傾向）、24.87％（10.81ポイント増）▽緑、10.14％（10.15ポイント減）▽黄赤（過熱傾向）、1.6％（1.6ポイント増）──で、「赤（過熱）」の産業はなかった。
