タッチコントローラーＩＣ最大手の義隆電子（ＥＬＡＮマイクロエレクトロニクス）が２日発表した８月連結売上高は、前月比3.9％増、前年同月比69.4％増の15億2,000万台湾元（約55億円）と、６カ月連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染症流行でオンライン授業が広がる中、各国・地域が９月の新学期を迎えるのに当たり、グーグルの基本ソフト（ＯＳ）搭載「クロームブック」などノートパソコン向け需要が急増し、同社は初めて在庫がほとんどない状態となっている。３日付経済日報が報じた。
同社は「クロームブック」向けタッチコントローラーＩＣで90％以上のシェアを誇る。関係者によると、米国ではＰＣブランド大手３社の教育向けノートＰＣが計500万台不足しているほか、ビジネス向けノートＰＣの需要も増加しているため、ＥＬＡＮへの緊急受注が続くとみられている。
ＥＬＡＮの１～８月連結売上高は、前年同期比51.6％増の87億3,000万元で過去最高だった。証券会社は第３四半期について、同社のタッチコントローラーＩＣ出荷量は前期の1.5倍に達し、売上高、利益とも過去最高更新が見込めると予想した。
