ニュース 商業・サービス 作成日:2020年9月30日_記事番号:T00092411
海外旅行の現地オプショナルツアー予約サイト「KKday(ケイケイディ)」を運営するKKday(本社・台北市)は29日、資金調達シリーズCラウンドで7,500万米ドルを調達したと発表した。台湾、日本で3月に試験導入した中小観光業者のデジタル化支援ソリューション、「Rezio(レジオ)」の機能強化などに充てる。30日付経済日報が報じた。
陳執行長。資金調達シリーズCラウンドは、インバウンド回復を見越した日本の観光資源の魅力発信、地域経済活性化も視野にある(KKdayリリースより)
陳明明KKday創業者兼執行長(CEO)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を通じ、旅ナカ(旅行中の商品サービス)の観光業者のデジタル化支援が課題の一つと気付いたと語った。観光業者が自社のオンライン予約サイトを簡単に構築し、オンラインとオフラインの在庫を一括管理し、売上高分析までできるソリューションが必要と考え、レジオを開発した。これまでに大手旅行会社のエイチ・アイ・エス(HIS)をはじめ、観光業者300社以上がレジオを導入し、旅行者15万人以上がサービスを利用した。
クールジャパン、2度目の出資
シリーズCラウンドは、日本の官民ファンド、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)が1,500万米ドルを出資、他に台湾の▽行政院国家発展基金管理会▽中華開発資本(CDIBキャピタル・マネジメント)▽達盈管理顧問(ダーウィン・ベンチャー・マネジメント)──やシンガポールのモンクス・ヒル・ベンチャーズが参加した。
クールジャパン機構は昨年8月にもKKdayに出資している。HISは18年2月に出資した。
新型コロナ、海外個人旅行に大打撃
KKdayは2014年5月設立。現地オプショナルツアーや各種チケット3万件を提供するアジア最大級のオプショナルツアー予約サイトだ。会員500万人を擁し、92カ国・地域、550都市以上の旅行商品3万件以上を取り扱い、中国語、英語、日本語、韓国語などに対応している。台湾、日本、韓国、香港、シンガポールなど東南アジアに拠点がある。
従来は海外個人旅行(FIT)が売上高の主力で、台湾域内旅行は10%にも満たなかったが、新型コロナウイルス感染症の流行で、海外個人旅行が大打撃を受け、業績が一時は90%減少した。
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