ニュース 商業・サービス 作成日:2020年10月20日_記事番号:T00092693
旅行最大手、雄獅旅行社(ライオントラベルサービス)を中核とする雄獅集団は19日、飲食事業「gonna共楽遊」の新ブランド、テークアウトメインの「gonnaエクスプレス」を遠東そごう台北忠孝館地下1階のフードコートに出店した。新型コロナウイルスによる飲食スタイルの変化に目を付け、都市部の駅やオフィスなどに出店する。第4四半期には百貨店のレストラン街向け新ブランド「gonnaプラス」を立ち上げる計画で、5年で3ブランド各10店、計30店で売上高10億台湾元(約37億円)を目指す。20日付経済日報などが報じた。
陳資深副総経理(左)は、欣食旅の従業員の8割は、ライオントラベルの元店舗スタッフだと明かした(19日=中央社)
gonnaエクスプレスは客単価230~300元。今年初めに台北市内湖区の本部にセントラルキッチンを設置しており、人気メニューに絞って調理工程を簡略化して、平均1分で提供する。台北、新北、桃園、新竹、台中に5年で10店出店する。
飲食事業「gonna」を手掛ける欣食旅の陳斯重・資深副総経理は、今年は全世界が新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されたが、セミビュッフェの「gonna共楽遊」は傘下3店(台北市内湖区、大安区仁愛、南港区)の1~5月売上高が1億2,000万元で前年同期を3割近く上回ったと明かした。来年の売上高目標は1億5,000万元、5年で売上高10億元を目指す。
欣食旅の売上高は従来、雄獅集団の400分の1にすぎなかったが、今は30分の1まで拡大し、今年5月に黒字転換した。従業員は20人余りから100人近くまで増えた。
欣食旅は2017年設立で、資本金は1,600万元。王文傑董事長の個人投資で、ライオントラベルと出資関係はない。
王董事長は4月末時点で、海外旅行市場の全面回復は早くても23年とにらみ、台湾域内旅行に注力するほか、▽官民協力▽観光農場▽地場産品ネット販売▽欣食旅の飲食事業──の「4本の矢を放つ」と宣言していた。
鳳凰、スポーツジム参入
新型コロナウイルスが直撃した旅行業界で、事業の多角化が加速している。大手の鳳凰国際旅行社(フェニックス・ツアーズ・インターナショナル)は16日、同社初のスポーツジム「フィットネックス」を台北都市交通システム(MRT)の信義安和駅1番出口近くにオープンした。66坪に個室4室を備える。資本金600万元。会場使用料とレッスンで月80万元の収入を見込み、1年で投資を回収する予定だ。
9月下旬には、離島の小琉球(屏東県琉球郷)で10階建ての国際観光ホテルに着工した。22年に営業開始予定だ。
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