電子機器受託生産大手、緯創資通（ウィストロン）は、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）大手、米ウエスタンデジタル（ＷＤ）のマレーシア工場を１億2,000万マレーシア・リンギット（約30億5,000万円）で取得すると発表した。来年上半期に新規顧客のスマートスピーカーの生産を開始する予定。21日付工商時報が報じた。
ウィストロンはマレーシアに自社工場を持ち、スマートデバイス、モノのインターネット（ＩｏＴ）関連製品の生産能力拡大を計画していた。ＷＤの既存工場を取得することで短期間で生産能力を増強することができる。
ウィストロンは顧客の要請を受け、米中貿易戦争に伴う政治リスクと追加関税を回避するために中国以外の生産能力を拡大しており、中国以外の生産比率は来年末に50％まで上昇する見通しだ。
