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DHL、中台EMS市場での商機獲得に意欲


ニュース 運輸 作成日:2008年8月7日_記事番号:T00009368

DHL、中台EMS市場での商機獲得に意欲


 国際宅配・物流大手DHLの台湾法人、DHL台湾の陳碩鋒運務処総監は6日、「長栄航空(エバー航空)および中華航空(チャイナエアライン)と提携し、貨物航空便の空きスペースを利用して中台EMS(国際スピード郵便)市場での商機獲得を目指す」と表明した。7日付工商時報が報じた。

 陳総監によると、DHL台湾のEMS業務は現在、アモイや長江三角洲地区(江蘇、上海市、浙江省の15都市を含む長江デルタ地帯)一体に進出する台湾企業を対象に、自由貿易港区の運営方式に基づいて業務を行っているという。今後は中国のICチップやモジュールなどの半製品を台湾に輸送して加工し、再輸出する際のEMS利用に期待を掛けている。

 陳総監は中台直航貨物便の就航について、「領空主権にかかわるため、おそらく台湾籍の航空会社が先で、外国籍の航空会社は後回しになる」との見方を示した。DHLなどの国際大手業者は、中台直航貨物便の就航による商機をつかむため、既に関連業界団体を通じて行政院経済建設委員会(経建会)に提案を行っているがいまだ反応はないという。

 DHLは上海航空や中国東方航空など中国の航空会社との関係も太く、今後は中国の民間航空会社との提携協議も進めるとみられる。