ニュース 社会 作成日:2021年1月13日_記事番号:T00094172
中央研究院(中研院)の研究チームが12日に発表した調査結果によると、台湾周辺の海域で昨年、過去最大規模のサンゴの白化現象が発生したことが明らかとなった。離島の小琉球(屏東県琉球郷)周辺で最も深刻で、新北市から宜蘭県にかけて伸びる東北角海岸周辺の海域では記録を開始して以来、初めて白化現象が確認された。
小琉球で昨年8月に撮影されたサンゴの白化現象 (12日=中央社)
中研院・生物多様性研究センターの陳昭倫研究員によると、昨年7月から9月にかけて台湾周辺の海域62カ所で計111回の潜水調査を行い、2万8,250株のサンゴを調べた結果、52%のサンゴに熱ストレスの影響が見られた。うち31%は白化が深刻なレベル4~6に相当することが明らかとなった。白化がこのレベルまで進むと、環境が今後改善しても回復は見込めず、サンゴは死に至る。
白化現象を海域別に見ると、小琉球周辺が最も深刻で今後、55%のサンゴが失われる見通しだ。東北角海域と屏東県・墾丁周辺で30%、離島の澎湖諸島と緑島(台東県)周辺では20%のサンゴが消失する可能性がある。
昨年の白化現象について研究チームは、夏に台風が通過せず、海水温が低下しなかったことで、サンゴが沸騰した湯の中でゆでられたような状況となり、強い熱ストレスが加わったことが原因と分析。台湾周辺の海域全体で30~40%のサンゴが死に至ると予測した。
スキューバダイビングの専門家からも、サンゴの白化現象について懸念の声が上がっている。新北市のダイビングショップ、海洋玩家潜水中心の李世明執行長は、昨年7月にサンゴの白化現象の情報を入手し、8月に澎湖で観測を開始したところ、かつて豊かな生態系が育まれ、美しいサンゴ礁が広がっていた東吉嶼と西吉嶼周辺で深刻な白化が進み、海中に雪が積もったかのような状態だったと語った。
陳研究員は、これまでの記録によると、サンゴの大規模な白化現象はかつて20~30年に1度発生していたが、間隔がその後10年にせばまり、将来的には毎年発生する恐れがあると指摘。サンゴが回復する十分な期間が取れず、生物の多様性が失われ、漁業も大きな打撃を受けると警告した。
陳研究員はまた、海外の研究では地球の平均気温が1.5度以上上昇すると、世界のサンゴが全て消失すると指摘されており、台湾でも温室効果ガスの排出削減に向けた行動を緊急に取る必要があると訴えた。
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