ニュース 社会 作成日:2021年1月19日_記事番号:T00094277
家庭で飼育されるイヌやネコの数がそれぞれ約100万匹に上るなど、台湾でもペットを飼う人は多い。一方、アパートやマンションの管理・保守、居住環境の向上を目的に定められた「公寓大廈管理条例」では「ペットの飼育を禁止する規約が定められている場合、居住者はこれに従う」との条項が設けられている。動物愛護団体からは、住民がペットを飼う権利を剥奪するもので、憲法違反に当たる可能性があると指摘する声が上がっている。
新北市のあるコミュニティーでは、敷地内でのペット飼育を禁止する規約が設けられている。同地域の社区主任委員(自治会長)は、自身の住居がコミュニティーの隅にあるため、イヌが好んで排泄するが、飼い主はやめさせなかったため、耐え切れずペット禁止規約の制定を提案した。その結果、多数の住民の支持を得て規約が成立したという。
マンションでのペット飼育に関しては、▽エレベーターや駐車場で排泄して匂いが残った▽トイレに猫砂を流して排水管が詰まった▽飼い主の旅行中、自宅内に残されたイヌが吠えてうるさい▽ベランダで飼われているイヌやネコの毛が飛散して近隣住民にアレルギーを引き起こす──といった事例が報告されている。
一方、ペットを飼っている市民は、一部の不届き者のために全てを禁止すべきではないと指摘。近年では排泄物を適正に処理するなど、飼い主の意識も高まっていると強調し、問題を起こす者がいれば話し合えばよいとの意見を示した。
動物愛護団体、台湾防止虐待動物協会(TSPCA)の陳庭毓研究員も、動物が嫌いな多数派の声により、ペットを飼いたい少数派の権利を奪うべきではないと主張。ペット禁止の規約に従わなければならないとする現行条例は地域住民の間に紛争や対立を生みやすく、改正が望ましいと語った。実際、一部の立法委員もこの意見に賛同し、条例の改正に向けた働き掛けを進めている。
基隆市のマンション「山海観」が敷地内にイヌの散歩エリアを設けたり、しつけ講座を開講するなど、一部では禁止規約を設けることなく問題の改善に取り組んでいる。
全面禁止で解決を図るより、話し合いで改善を進めるコミュニティーの方が風通しが良く、ペット問題に限らず住みやすい環境が形成されそうだ。
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