HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

《ワイズ横丁》一部県政府の桃園訪問自粛令、一斉に反発【表】/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年1月22日_記事番号:T00094361

《ワイズ横丁》一部県政府の桃園訪問自粛令、一斉に反発【表】/台湾

 桃園市の病院で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、感染リスクに懸念が高まる中、苗栗県、雲林県、澎湖県の各県政府はこのほど、県内の公務員に対し、桃園市への不急不要の訪問を自粛するよう通達した。これに対し、中央政府やその他県市の首長から、桃園市を敵視するのでなく、一致団結しようと呼び掛ける声が相次いだ。

 苗栗県、雲林県、澎湖県政府は、公務員に対しできるだけ桃園市への出張を控え、特殊性または緊急性のある業務についても電話や電子メールでのやり取りに変更するよう通達した。県内の学校に対しても、6月の卒業前に実施する「卒業旅行」の旅行先は、できるだけ台中市以南に設定するよう要請したようだ。

 鄭文燦桃園市長は21日、市内の防疫ホテルは澎湖県民を今年9人受け入れており現在も6人が滞在中だと指摘しつつ、「桃園訪問自粛令」が出ても、思いやる態度を変えることはないと表明した。

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、桃園市は空の玄関口、桃園国際空港があり、防疫の最前線だと指摘し、蔡英文総統も、われわれの敵は新型コロナウイルスだけと強調し、そろって一致団結を呼び掛けた。新竹市、台南市、屏東県などの県市長も、桃園市を最大限支援すると表明した。

 一部では、桃園市をロックダウン(都市封鎖)すべきとの声さえ上がっている。陳衛福部長は、ロックダウンの目安は第4段階、現在は第1段階にすぎないと説明した。

/date/2021/01/22/level_2.jpg

 陳衛福部長によると、第1段階は「輸入症例が散発的な市中感染を引き起こしている状況」で、公共交通機関や混雑する公共施設では常にマスクの着用が必要だ。第2段階は「感染経路不明の域内感染が発生した状況」、第3段階は「1週間に3件以上クラスターが発生、または1日に10人以上の感染経路不明の域内感染が確認される状況」。第4段階が「1日当たり域内感染が14日間で1日平均100人を超え、かつその半数以上の感染経路が不明な状況」で、ロックダウンを検討する段階となる。

 台湾感染症医学会(IDST)の黄立民理事長は、面積が小さい台湾ではロックダウンの効果は限定的と指摘。いずれにせよ、ロックダウンは明らかに時期尚早といえそうだ。