ニュース 社会 作成日:2021年1月25日_記事番号:T00094386
北部の山林で貴重な樹木を違法に伐採される事件が相次ぐ中、宜蘭地方検察署は2019年末、警察や行政院農業委員会(農委会)林務局などと共同で台北市、新北市、桃園市、宜蘭県の山間部で大規模な捜査を展開した。その結果、盗伐を繰り返していたグループを検挙、計12人を起訴した。
切り出された材木は、壺やひょうたん型の工芸品などに加工され流通していたようだ(中央社)
林務局・羅東林区管理処(林管処、宜蘭県)で約20年にわたり山林のパトロール員を務める頼木成さんによると、宜蘭県大同郷の明池一帯は「神木」と呼ばれる樹齢の長い大木が多く、近くを省道・台7線(北横公路、桃園市~宜蘭県)が通ることから盗伐グループのターゲットとなることが多い。
宜蘭地検の捜査でもまず、明池一帯の国有林で盗伐を行っていた2人を逮捕。その後、4カ月をかけて調べを進めた結果、首謀者のほか、木材の運搬役、車両の運転手、伐採した材木の買い手を含め、グループの構成員計12人を検挙した。
このグループはショウナンボク、ヒノキ、タイワンクスノキといった貴重な種類の大木を見つけると、スマートフォンで工芸品店など買い手に連絡を取り、木の種類、色、大きさなどを確認した上で工具を使用して幹から材木をえぐり出していた。このため被害に遭った木は、幹に何カ所も四角い穴ができる無残な状態となっていた。
切り出した材木は運搬役が道路で待機する車両まで運んだ後、加工所に持ち込んで加工し、販売していたようだ。捜査隊は加工所で計3.25トン、市場価格にして約544万台湾元(約2,000万円)分の材木や工芸品の半製品を押収した。
調べによると同グループは11度にわたり犯行を繰り返していた。私欲のために森林に重大なダメージを与えたとして検察は、首謀者に懲役20年、補佐役に16年など同種の事件としては重い刑罰を求刑した。
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