ニュース 社会 作成日:2021年2月22日_記事番号:T00094737
台南の農村における農家の暮らしを描き、大きな話題を呼んだドキュメンタリー映画『無米楽』(2005年公開、顔蘭権・荘益増監督)の主役の1人で、その人懐っこく、実直な人柄から台湾の市民に広く愛された黄崑浜さん、通称「崑浜伯」(崑浜おじさん)が20日に亡くなった。詳細な出生年月日は不明だが、92歳だったとされる。
黄さんたちが互いに励まし合い、土地へ感謝し、暮らす様子は観客の感動を誘った(20日=中央社)
『無米楽』は、台湾の米どころ、台南県後壁郷(現在の台南市後壁区)菁寮地区に暮らす、当時70歳余りだった黄さんをはじめ、高齢の農家4人に焦点を当てた作品だ。『無米楽』は古い台湾語で「米がなくても楽しく暮らせる」を意味する。彼らの農作業や普段の生活の様子をスクリーンに映し出し、その楽天的で運命を達観した言葉や、自然を敬い、人のつながりや物を大切にする精神は観る者に大いに感銘を与えた。
この作品は全土5つの映画館でしか上映されなかったが、200万台湾元(約760万円)の興行収入を挙げた上、台北映画祭や台湾国際ドキュメンタリー映画祭などで賞を受賞。菁寮地区には大勢の観光客が押し寄せた。
この映画が公開された翌年、黄さんが育てた米が全国品評会で最優秀賞を獲得し、賞金100万元を獲得。しかし黄さんは「良い米ができたのはお天道さまのおかげ。受賞は私の力ではない」と語り、全額寄付し、台湾米の普及団体「無米楽稲米促進会」を設立した。
黄さんは16年、蔡英文総統に招聘され、総統府の国策顧問に就任、農業政策の相談役となったが、謙虚で勤勉な振る舞いに変わりはなく、市民の尊敬を集めた。
黄さんは昨年初めに体調を崩して入院。高齢もあって退院後も健康状態は思うように回復せず、ほとんど外出することもなくなり、20日午後に菁寮地区の自宅で亡くなったと発表された。
死去の知らせを受けた蔡総統は同日夜、フェイスブック(FB)上に「崑浜伯と無米楽はすべての台湾人にとっての心のふるさと」「私にとって彼は朗らかで人当たりが良く、農業と大地に深い愛情と誇りを持った人物だった」と投稿し、追悼した。
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