ニュース 政治 作成日:2021年3月2日_記事番号:T00094853
国民党政府が戦後間もない1947年に台湾住民を弾圧した「228事件」から74周年を迎えたことを記念する式典が2月28日、高雄市で行われ、蔡英文総統、蘇貞昌行政院長らが出席した。1日付蘋果日報などが報じた。
蔡総統は、228事件は47年に発生した単なる一つの事件ではなく、その後の市民への弾圧、白色テロと権威主義につながるもので、台湾で生活する人々の最も悲しい記憶になっていることを理解する必要があると指摘した(28日=中央社)
228事件は当時、高雄市にも飛び火し、47年3月6日には軍の無差別発砲で多くの犠牲者が出た。記念式典の会場となった高雄市立歴史博物館の正門脇には修理跡が何か所か残っている。蔡総統は式辞の冒頭、「これは74年前の『高雄228』の歴史の現場で、修理跡は当時の弾痕だ」と指摘した。
蔡総統は「受難者を思い、遺族を慰めるだけでなく、互いに3つのことを確かめ合いたい」と述べ、自分たちの歴史に誠実に向き合うこと、人権と人間性の尊厳を十分に保障すること、民主主義と自由はかけがえがないという価値観と信念を固く守ることを呼び掛けた。
その上で、蔡総統は「国際的な経験は、民主主義は後退しかねず、強権は復活しかねず、人権意識を政府体制のDNAとして取り込むべきであることを我々に語り掛けている」と訴えた。
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