ニュース 社会 作成日:2021年3月8日_記事番号:T00094963
中南部を中心に深刻な水不足が続く中、人工降雨作戦や雨乞いの儀式など、雨を降らせるべく各地でさまざまな試みが行われている。
大甲鎮瀾宮は、白いシャツを着た信徒で埋め尽くされた(7日=中央社)
経済部水利署は6日、台湾北部に前線が接近したことを受け、桃園市の石門ダム上流の水源エリアにC-130H型輸送機を派遣し、人工降雨作戦を展開。石門ダムと苗栗県の明徳ダム、永和山ダムで20ミリメートル前後、台中市の鯉魚潭ダムに約10ミリの降雨をもたらした。新竹県の宝山ダムと宝山第2ダムでは同日、降雨量が30ミリに達するなど、6~7日の2日間で、各地のダムの貯水量が計621万トン増加した。
ただ、人工降雨作戦は2~3日間にわたり実施する予定だったが、気象条件の変化に伴い、6日のみで終了した。
新竹市南寮漁港に整備中だった海水淡水化プラントでは水不足の深刻化を受け、昼夜を徹して作業を急ぎ、1月末に日産量3,000トンで運用を開始した。石門ダムから水不足が深刻な新竹県市に水を供給するための予備送水管が2月に開通した。
台南市永康区に建設中のハイテク産業向け水再生センター「永康水資源回収中心」は4月から段階的に運用を開始し、毎日0.8トンの水を生産する予定だ。
水不足の緩和に向け技術力だけでなく、神様に頼る動きも出ている。台中市大甲区の道教廟(びょう)、大甲鎮瀾宮では7日、58年ぶりに雨乞いの儀式が執り行われ、盧秀燕台中市長も出席した。
雨乞いの儀式では本来、喪服の着用が求められるが、今回は白いシャツで代用。白いシャツを着た3,000人の信徒が集結した。
かつて祈祷により雨を降らせ、水不足の危機を救ったとされる地元の女性を神格化した貞節媽や、医薬と農業を司る神農大帝、土地を守る福徳正神(土地公)などの神像を祈祷台に並べ、祈祷師が午前9時に儀式を開始。儀式が半ばに差し掛かったころ、突風が吹き、大雨の前に1本足で舞うとされる伝説の鳥、商羊を形どった紙飾りが吹き飛ばされ、場内に驚きの声が上がるという一幕もあった。
蔡英文総統は、水不足が過去56年で最も深刻で、廟を参拝する際には必ず雨が降るよう誠心誠意祈っていると語った。
科学が進歩したとはいえ、まだまだ天気は人間の思い通りにならない。人々の願いは天に通じるだろうか。
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