ニュース 石油・化学 作成日:2021年3月16日_記事番号:T00095103
台湾中油(中油、CPC)の第3液化天然ガス(LNG)受け入れ基地(桃園市観塘工業区)建設計画を巡り、代替建設先に雲林県麦寮郷が急浮上したことについて、王美花経済部長は15日、麦寮案は代替案にはなり得ないとの認識を示した。16日付聯合報が伝えた。
張麗善・雲林県長(国民党)は15日、ガス爆発などの安全面のリスクから、麦寮郷へのLNG受け入れ基地建設に反対の立場を示した(15日=中央社)
王経済部長の説明によれば、蔡英文総統が先ごろ、中華民国全国工業総会(工総、CNFI)理事長を務める台塑集団(台湾プラスチックグループ)の王文淵総裁との間で話し合ったのは、既存の麦寮発電所へのガス火力発電所建設などに関することであり、桃園市内の第3LNG受け入れ基地とは無関係だったという。
王経済部長は、麦寮発電所へのガス火力発電所建設についても、事業化調査や環境影響評価(環境アセスメント)の通過が必要となる上、LNG受け入れ基地やガス貯蔵槽の設置には地方自治体の同意を得なければならず、最速でも6年以上かかるとの認識を示した。その上で、仮に麦寮から台湾電力(台電、TPC)の大潭ガス火力発電所(桃園市観音区)までガスパイプラインを引くとしても、距離が180キロメートルもあり、施工には時間がかかるため、現実的ではないとの立場を示した。
一方で、TPCは大潭発電所のガス火力発電設備が来年から稼働を開始するとしており、ガス供給をそれに間に合わせる必要がある。スケジュールに基づけば、第3LNG受け入れ基地を予定通り建設すること以外に選択肢はないことになる。
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