ニュース 社会 作成日:2021年3月17日_記事番号:T00095127
台北市立動物園は16日、同園のアフリカ動物区で飼育、展示されていたサル、パタスモンキーが脱走したと発表した。付近の7カ所に好物のフルーツを入れた檻を設置するなど、捕獲に全力を挙げているが、現時点で見つかっていない。発見した場合、驚かさないよう安全な距離を保った上で、すぐに動物園に通報してほしいと呼び掛けた。
「男道」捕獲のため、好物のフルーツを入れた檻を7個用意した(台北市立動物園リリースより)
パタスモンキーはアフリカ大陸サハラ砂漠以南のサバンナ地帯に広く生息しており、体は赤褐色で腹部やしっぽは白い毛で覆われている。オスは体長約85センチメートル、体重約7~13キログラムになる。昼行性で主に地上で活動。足が非常に速く、スピードは最高時速55キロメートルと「霊長類最速」を誇る。
台北市立動物園から脱走したのは、2012年に園内で生まれたオスの「男道」(8歳7カ月)。15日午前11時過ぎ、飼育施設の清掃のため外部から水道ホースを引っ張り入れようとしたところ、子供のパタスモンキー「儒安」(1歳7カ月)が施錠されていない扉から逃げ出そうとした。これを見た飼育員が子ザルを施設内を追い返していたところ、その隙に男道が扉を押し開けて脱走した。
飼育員はただちに同僚に協力を要請し、捕獲しようとしたが、男道はオーストラリア動物区にあるコアラの屋外活動エリア近くまで走り去った上で、背後の森の中に姿を消した。
脱走をその日のうちに公表しなかったことについて園側は、パタスモンキーは攻撃的な動物ではなく、見知らぬ人間が近づいた場合、警戒して距離を保ち、人間に危害を加える恐れはないためと説明。ただ規定により脱走から72時間以内に市教育局に通報する必要があるため、公表して市民への協力を呼び掛けることを決めたという。
同動物園では今回の事件を合わせ、過去約1年間で動物の脱走が5件発生している。▽ミナミコアリクイ(19年4月)▽コツメカワウソ(20年6月)▽ミナミコアリクイ(20年9月)▽ベンガルヤマネコ(20年11月)──が逃げ出したが、当日または4カ月以内に捕獲した。
相次ぐ脱走に園は、設備を増強するほか、施錠の有無を色で判別できるようにするなど、うっかりミス防止策を強化するとの方針を示した。
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