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《ワイズ横丁》「サケ」入りに135人改名、スシローでただ食い目当て/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年3月18日_記事番号:T00095151

《ワイズ横丁》「サケ」入りに135人改名、スシローでただ食い目当て/台湾

 ここ数日、なぜか「鮭魚(サケ)」という文字の入った名前に改名する者が続出しており、戸政事務所の職員を困惑させている。実はこれ、有名回転ずしチェーンのキャンペーンが原因だった。

/date/2021/03/18/18sushi_2.jpgサケ入り名前での無料は、「愛の迴鮭祭」と題したサケのキャンペーンの一環だ(17日=中央社)

 台湾で20店舗を展開する回転ずしチェーンの台湾スシローは15日、フェイスブック(FB)を通じて、名前に「鮭魚」という字が入っていれば食事料金を無料とし、中国語の「鮭魚」と同音の字が入っていれば半額、「鮭」か「魚」のいずれかと同音の字が入っていれば1割引きとするキャンペーンを17日~18日に実施すると発表した。

 無料化または割引が受けられるのは1度だけで、適用範囲は1テーブル6人まで。身分証明書の提示が必要だ。

 スシローの発表を受け、若者を中心に「ただ食い」目当てに改名する者が続出。昨日までで135人の「サケ入り名」保有者が新たに誕生した。

 台湾では法律で3度まで改名が認められることから、無料で寿司を食べた後、すぐに元の名に戻せば良いと考えたのか、▽郭鮭魚丼飯(郭サケ丼)▽頼鮭魚肚(頼サケハラス)▽鮭魚全部都給我端上來(サケを全部持って来い)──といったふざけた名前に変える者もあった。極め付きは「陳愛台湾国慶鮑鮪鮭魚松葉蟹海膽干貝龍蝦和牛肉美福華君品晶華希爾頓凱撒老爺」という36文字への改名で、名前の文字数の台湾最長記録を更新したもようだ。

 これら改名者が17日に相次いでスシローを訪れ、同日午後までに無料で28万台湾元(約110万円)以上が食べられてしまった。

 政治大学伝播学院の鄭自隆兼任教授は、「鮭魚」という字の入った名前はまずあり得ないため、店側はコストをかけずに宣伝効果を挙げようと考えたとみられるが、台湾社会の特殊性を考慮していなかったと指摘した。

 台湾では、日本に比べ自分の名前を変えることにそれほど抵抗が無く、改名が改運(開運)のきっかけになるとの考えもある。このため、就職や結婚など人生の岐路や、難病・大病を患った際に姓名判断を利用し、その結果に従って改名するケースが少なくない。

 スシローは予想外の展開に驚きを隠しきれないようだが、一旦発表したキャンペーンなのできょう18日も予定通り継続するとの方針を示した。