ニュース 社会 作成日:2021年3月24日_記事番号:T00095242
観光名所となっている台北市万華区の寺院、艋舺龍山寺が所蔵する約100年前に作られた大太鼓が現在、同寺院近くの地下にある文化・クリエーティブスペース「龍山文創基地」で展示、公開されている。
龍山寺側も、ガイドによる解説や大太鼓を叩いてみるイベントを4月に実施する予定だ (龍山寺フェイスブックより)
今回公開された大太鼓は、製作者や製作された時期が正確には分かっていない。調査によると、龍山寺に鐘や大太鼓を収めるための建物「鐘楼」と「鼓楼」が新築された1920年以前には既に存在したとされており、台北市では日本統治時代から残る数少ない太鼓の一つとなっている。
大太鼓の表面には絵が描かれており、地元の万華区出身の著名な絵師、洪宝真氏によるものとの記録が残っているという。
大太鼓は60年に使用されなくなった後、鼓楼の天井から吊り下げられる形で保管され、一般公開されることがほとんどなかった。
一方、地元の芸術家やデザイナー、クリエーターの育成を目的とした龍山文創基地は、台北都市交通システム(MRT)龍山寺駅の地下2階の約2,000坪のスペースを使って台北市政府文化局が2016年オープンものの、訪問者が少なく、「税金の無駄遣い」との批判の声が出ていた。
そこで昨年よりフリーマーケット「台北蚤之市」を開催するようにしたところ、掘り出し物を見つけようと多くの市民が集まるようになり、新規出店も増えた。
龍山文創基地の代表者は今回、龍山寺から歴史ある大太鼓を借りて公開し、集客の目玉にしようと企画。寺院の許可を得て今月19日に移設作業が行われた。
鼓楼から龍山文創基地内の展示場所までは200メートルほどの距離しかないが、大太鼓の重さは250キログラムにも上り、クレーンや台車などの機器を使用して9人がかりでようやく作業が完了した。
次回の台北蚤之市は4月2日~4日に開催予定だ。歴史ある大太鼓を見るついでに掘り出し物を見つけに出かけてはいかがだろう。
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