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長栄海運運航の大型船座礁、スエズ運河がまひ/台湾


ニュース 運輸 作成日:2021年3月25日_記事番号:T00095261

長栄海運運航の大型船座礁、スエズ運河がまひ/台湾

 23日午前8時(現地時間)ごろ、海運の大動脈であるエジプトのスエズ運河で、日本の正栄汽船(愛媛県今治市)が所有し、台湾海運大手の長栄海運(エバーグリーン・マリン)が運航する大型コンテナ船「エバー・ギブン(長賜輪)」(22万トン)が座礁し、船舶の航行ができなくなった。復旧は難航しており、事態が長期化すれば、原油供給や世界のサプライチェーンに大きな影響が避けられない見通しだ。25日付蘋果日報などが報じた。

 スエズ運河庁などによると、エバー・ギブンは強風にあおられ、航路を外れて座礁したとみられる。座礁後、長栄海運はタグボート8隻を使い、脱出を試みたが、成功しなかった。今後は潮位の上昇時に脱出を図る計画だ。現地当局は運河の旧航路を開放し、船舶を誘導しているが、運河の両端では数多くの船舶が待機している。

 エバー・ギブンは今月4日に中国・寧波港を出港し、台湾、マレーシア経由で、オランダのロッテルダムに向かっていた。

 スエズ運河は年間1万8000隻以上の船舶が通航する海上交通の要衝で、原油や天然ガスの主要輸送ルートでもある。事故の影響で、原油相場は上昇。24日の北海ブレント原油先物は一時、前日比3%上昇した。

 長栄海運は現在、復旧作業に全力を挙げているが、今後は船を所有する正栄汽船への賠償請求が予想される。エバー・ギブンは長栄海運が正栄汽船から船体や乗員を借り受けるウェットリース方式で運航されている。

 ロイター通信は業界筋の話として、エバー・ギブンが早期に移動できたとしても、数百万米ドル規模の損害賠償が請求される可能性があると報じた。