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《ワイズ横丁》台湾産白トリュフ、人工栽培化に着手/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年3月31日_記事番号:T00095359

《ワイズ横丁》台湾産白トリュフ、人工栽培化に着手/台湾

 「世界三大珍味」の一つとされ、西洋料理の高級食材として名高いトリュフ。その中でも特に価値が高く「食卓のダイヤモンド」とも呼ばれる白トリュフが台湾でも採れることはあまり知られていない。既に人工栽培化に向けた研究が進められている。

/date/2021/03/31/18truffle_2.jpg林業試験所保護組は、14年以降、深脈トリュフを含む5種の新種のトリュフを発見した(30日=中央社)

 野生の白トリュフが台湾で初めて発見されたのは2017年のこと。行政院農業委員会(農委会)林業試験所保護組の研究チームが4年をかけて台湾各地の山々を調査した結果、南投県から花蓮県を結ぶ八通関古道と大雪山林道、南投県の渓頭~杉林渓地区で白トリュフを見つけた。その後新種と確認され「深脈松露(深脈トリュフ)」と命名した。

 翌18年、高雄市六亀区の標高1,000メートルを超える森林の中で林業試験所の林介龍・助理研究員が台湾固有の樹木、小西氏石櫟(コニシガシ)の根本に白トリュフを発見。これも別の新種と確認され「小西氏石櫟松露(コニシガシトリュフ)」と命名した。

 研究チームのリーダー、伝春旭・博士によると、コニシガシトリュフのサイズは最大3センチメートルほどで、フランス産の白トリュフに比べ小ぶりだが、高麗人参のような独特の良い香りがする。ただこれまでに見つかった個数が極めて少なく、全て乾燥させて研究のために利用しており、現時点で口に入れてその味を確かめた者はいない。

 研究チームでは既に白トリュフの人工培養技術の開発に着手し、菌糸の培養に成功。これまで白トリュフが発見されたのと同じ標高に生育するゴヨウマツやニイタカアカマツ、タカネゴヨウなどの根に菌根を形成させられることも分かった。将来、半人工栽培が可能となれば、マツ科かブナ科の樹木が主な宿主となると見込まれている。

 伝博士はコニシガシトリュフの人工栽培での量産が可能になるには10年以上かかるとの見方を示した。一方、深脈トリュフの培養技術を民間業者に供与しており、この業者が南投県に10ヘクタール以上の土地を取得し、人工栽培の準備に入っているという。

 量産化に成功すれば台湾では、これまで手の届かなかった白トリュフ料理を、手ごろな価格で味わえるようになるかもしれない。