ニュース 社会 作成日:2021年4月6日_記事番号:T00095412
2日午前に花蓮県秀林郷で発生した台湾鉄路(台鉄)特急太魯閣(タロコ)号の脱線事故は、死者50人、負傷者216人の大惨事となった。台湾中が心を痛める中、地元、花蓮県では救助隊員や被害者とその家族に対し、各方面から相次いで支援の手が差し伸べられている。
フードパンダの配達員8人が集結し、物資を災害現場まで送り届けた(花蓮同郷会FBより)
事故発生後、現場には消防隊員や救急隊員が駆け付け、多くの命を救おうと、必死の救助活動が進められた。救助活動に必要となる支援物資を現場まで輸送するため、飲食店の宅配代行サービス(フードデリバリーサービス)大手、foodpanda(フードパンダ)の配達員が立ち上がった。
2日は多くの配達員が業務を中止し、バイクに支援物資を積み込んで現場に向かった。事故現場へ続く道路を後部キャリアにフードパンダの配達用ボックスを乗せたバイクが列をなして走行する動画がフェイスブック(FB)に投稿されると、コメント欄には「無名のヒーローたち、ありがとう」「花蓮のパンダは熱血漢だ」といった感謝や感動を伝える声が並んだ。
また、旅館・ホテルの同業者団体、花蓮県旅館商業同業公会も同日、救助活動関係者の宿泊用に会員施設が無償で部屋を提供すると表明した。この取り組みに賛同する会員施設は次々と増加し、57軒の旅館やホテルが1日当たり数部屋を無料で貸し出している。
さらに花蓮県旅館商業同業公会は、今回の事故が原因で旅行を中止した場合、加盟施設ではキャンセル料や保証金などは差し引かず、支払い済み料金を全て返還すると発表した。
このほか、台東県池上郷のあるタクシー運転手は3日、FBに「微力だけど力を貸したい」を書き込み、名刺の画像を掲載した上で、地元の事故被害者やその家族に対し、入院先の病院から台東まで無料で送迎すると表明。称賛コメントが多数寄せられた。
こうした人々の温かい気持ちにより、救助関係者が活動に専念でき、被害者やその家族の心身の負担が少しでも軽くなるよう願わずにはいられない。
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