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大甲の媽祖巡行9日から、水不足が課題/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年4月8日_記事番号:T00095462

大甲の媽祖巡行9日から、水不足が課題/台湾

 航海・漁業の守護神として台湾で信仰を集める道教の女神、媽祖の神像を乗せた神輿(みこし)を先頭に大勢の信徒が9日間をかけて340キロメートルを練り歩く台湾最大の宗教イベント、大甲鎮瀾宮(台中市大甲区)の媽祖巡行行事があす9日午後11時にスタートする。初日には1万人以上の信徒が鎮瀾宮に集まると予想されているが、水不足で周辺エリアは減圧給水が実施されており、手洗いやトイレの水、周辺の飲食店、屋台の営業に影響が懸念されている。

 中部の深刻な水不足を受け、台中市では6日より週に2日の給水停止措置が始まった。大甲鎮瀾宮のある地域は給水停止の対象地域ではないものの、減圧給水が実施され、媽祖巡行初日は影響が避けられない見通しだ。

 大甲鎮瀾宮の鄭銘坤・副董事長は、巡行初日にやって来る大勢の信徒のトイレや手洗いの問題について対策を検討すると表明した。一方、信徒に対して節水と新型コロナウイルス感染対策の徹底を呼び掛けた。

 大甲鎮瀾宮の近くで蚵仔煎(台湾風カキ入りオムレツ)店を営む女性は、「10年以上ここで商売をしているが、媽祖巡行初日に水を心配するのは初めて」と語り、「事前に水を用意して、稼げるだけを稼ぐしかないね」と諦め顔だ。

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大のきっかけになりかねないとの懸念から、3月19日~28日の実施予定が延期された。その後、新規感染ゼロが続き、各種制限が大幅に緩和された昨年6月に規模を縮小して実施した。さらに今年も水不足という課題に直面し、2年連続で災難に見舞われた格好だ。

 今年は、9日に行われる媽祖像を神輿に乗せる儀式の様子を公営ラジオ局の中央広播電台(RTI)がライブ配信アプリ「17直播(17 Live)」を通じ、午後8時から日本語や英語を含む11言語による実況付きで世界に向けて生中継するという新しい試みが実施される。

/date/2021/04/08/20mazu_2.jpg大甲鎮瀾宮の媽祖巡行をライブ配信で、全世界にアピールする(7日=中央社)

 媽祖巡行の熱気を感じてみたいが、新型コロナウイルスや水不足問題が気になる人は、自宅にいながら雰囲気を味わってみてはいかがだろうか。