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TSMC、兵器向けチップ量産拒否か/台湾


ニュース 電子 作成日:2021年4月12日_記事番号:T00095493

TSMC、兵器向けチップ量産拒否か/台湾

 台湾のIC設計業者、世芯電子(アルチップ・テクノロジーズ)の取引先である中国企業の天津飛騰信息技術(ファイティウム・テクノロジー)が米商務省の輸出規制リストに含まれたと伝えられる中、ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)はアルチップから受注していた5ナノメートル製造プロセスによる飛騰向けのチップ量産を拒否したもようだ。TSMCとアルチップはいずれもコメントしていない。10日付工商時報などが伝えた。

 米国メディアは先ごろ、飛騰が設計したスーパーコンピューター(スパコン)で中国軍が極超音速兵器のシミュレーションを進めており、問題のスパコンにはアルチップが設計し、TSMCが受託生産したチップが使用されていると報じていた。

 飛騰が米商務省の規制リストに含まれたことで、アルチップの出荷には影響が見込まれており、同社は「製品が米国の輸出入管理法規の制約を受けるかどうかを含め詳細を精査しており、新たな情報があれば対外的に説明する」と表明した。

 一方のTSMCは具体的にコメントしていないが、米国の輸出規制に触れる恐れがあるアルチップからの受注案件を速やかに中止したとみられる。サプライチェーン関係者によれば、TSMCは受注中止で生じた生産能力の余裕を車載用半導体の生産などに振り向け、生産ラインはフル稼働を続けており、米国の輸出規制による影響は受けていないという。