ニュース 社会 作成日:2021年4月16日_記事番号:T00095624
台東県池上郷は米の名産地として有名だが、実は台湾3位の梅の生産地でもある。池上郷は今年、深刻な水不足により果実が大きく育たず、人力で収穫せざるを得ない状況だ。人手不足で、収穫に高い人件費を払う必要があり、農家はコスト増大に頭を悩ませている。
ツアー参加者は、熟した梅を摘んだ後、きれいに洗って水気を拭き取り、砂糖を加えて梅子酵素を作る(15日=中央社)
台東県の梅の作付面積は約680ヘクタール(ha)で、うち50haを池上郷が占める。農家によると、温暖化の影響で梅の生産量は大幅に落ち込んでいる。
今年は、年初に厳しい冷え込みが続いたため、大量の梅が実を結んだものの、雨不足が災いし、実が大きく育たないという事態に陥った。農家によると、実が大きくなれば竹竿などを使って一気に収穫できるが、小さな実は一つ一つ手で収穫しなければならない。ただ、農村では高齢化が進んで収穫の担い手が減っており、外部の人を雇えば人件費が高く付く。
そんな中、池上郷の農会(農協)で、コストを抑えるため、観光客に梅の収穫体験サービスを提供するアイデアが持ち上がった。さっそく体験ツアーを企画したところ、旅行業者から問い合わせが相次いだ。
ツアーでは梅の収穫のほか、シロップ漬けや果汁を発酵させた飲み物「梅子酵素」作りを体験でき、自分で作った品を持ち帰ることもできる。ツアー参加者からは「自分で作った梅子酵素なら安心して子供に与えられる」と好評だ。
台東県の阿吉旅行社が今月20日から5月7日にかけて提供するツアー(最少催行人員4人)は、1人当たり料金990台湾元(約3,800円)。梅の香り漂う農園で貴重な体験ができ、苦境の農家を支援することもできる。
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