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《ワイズ横丁》標高世界10位のアンナプルナ、台湾人登山家初の無酸素登頂に成功/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年4月19日_記事番号:T00095648

《ワイズ横丁》標高世界10位のアンナプルナ、台湾人登山家初の無酸素登頂に成功/台湾

 登山家の呂忠翰さん(37)が16日、世界で10番目に高い山(標高8,091メートル)として知られるネパールのアンナプルナに酸素ボンベなしでの登頂に成功した。台湾の登山家による同山の無酸素登頂は初めて。

 呂さんは2013年、中国とパキスタンの国境をまたぐガッシャーブルムII峰(標高8,035メートル、世界13位)に無酸素での登頂に成功。これを皮切りに▽ブロード・ピーク(8,047メートル、12位)、▽マナスル(8,163メートル、8位)、▽ナンガ・パルバット(8,125メートル、9位)、▽マカルー(8,481メートル、5位)──と、カラコルム山脈やヒマラヤ山脈に位置する8,000メートル級の山の無酸素登頂に次々と成功した。いずれも台湾の登山家初の偉業だ。

 そして呂さんは19年7月、エベレスト(チョモランマ)に次いで世界で2番目に高いK2(8,611メートル)の無酸素登頂に挑んだ。しかし、山頂付近の雪の状態が悪く、8,200メートル地点で登頂を断念せざるを得なかった。

 標高が8,000メートルを超えると、空気中に含まれる酸素の量は平地の3分の1まで低下するため、酸素不足から身体機能に異常が生じるという。呂さんは、全身の器官や筋肉は酸素によって機能しており、酸欠による反応は人によって異なると指摘。一般的なものは疲労や食欲不振などで、ひどい場合は高山病の症状を引き起こし、命の危険につながることもある。特に8,000メートルの山は気温が極めて低いこともあり、いくら食料を口に入れても身体機能を回復することは難しいそうだ。

 K2の登頂に失敗した後、呂さんは1年以上の休養を経て、アンナプルナの無酸素登頂に挑戦することを決意。この山を選んだ理由については登山に適したシーズンに当たったこと、これまでに現地の新型コロナウイルス感染状況と関連規定について調査を行っていたことを理由に挙げた。

 アンナプルナは世界で10番目の高さとはいえ、北面ルートは雪崩の危険がつきまとい、南面ルートは困難な大岩壁が立ちはだかる危険な山だ。

 呂さんは今回、天候の悪さから一度目の山頂アタックに失敗したが、現地時間今月15日午後11時(台湾時間16日午前2時)ごろに2度目のアタックを行い、見事登頂に成功した。

 呂さんは現在、世界で7番目に高いネパールのダウラギリ(標高8,167メートル)に挑むべく、現地のベースキャンプで準備を進めている。