遠東集団の徐旭東董事長は14日、同集団の小売事業である、▽遠東百貨▽太平洋そごう百貨▽愛買吉安量販店（Geant）▽中国の太平洋百貨──の来年の売上高は、合計で前年比15％増の1,000億台湾元（約3,600億円）に上るとの見方を示した。15日付蘋果日報が報じた。
来年は、▽遠東百貨花蓮店▽愛買花蓮店▽太平洋そごう天母店▽中国太平洋百貨北京店──など多くの新店舗をオープンする予定で増収が見込める。
域内で９店舗を展開する遠東百貨は、今年１～７月の売上高が前年比6.78％増の117億6,700万元だった。通年では2.5％増の210億元を目指す。
太平洋そごうの通年の売上高は前年並みの350億元が目標だ。
愛買は第２四半期の売上高が約８％成長した。通年では８～10％増の150億元を予測。来年は売上高160億元で、黒字転換を目指す。
中国に12店舗を持つ太平洋百貨の通年の目標売上高は、10％増の250億元だ。
徐董事長は、台湾にはまだ入札発注が行われていない公共工事が3,000億～4,000億元分あり、今後内需拡大が見込めるとも指摘した。
