ニュース 電子 作成日:2021年4月22日_記事番号:T00095699
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏は21日、台北市内で開かれたフォーラムで講演し、米中に比べ台湾は優位にあり、韓国のサムスン電子だけがTSMCの強力なライバルだと指摘した。22日付経済日報などが伝えた。
張氏はTSMC設立のため、1985年にインテルに投資を持ち掛け、断られたと振り返り、30年以上後にファウンドリーがこれほど重要な産業になるとインテルは思いもしなかったのだろうと述べた(21日=中央社)
張氏は米国、中国、韓国と台湾の半導体産業を比較。米国については、「土地や工業用水、電力では優位にあるが、エンジニア、技師、現場責任者、作業員を含む人材はいずれも台湾に劣る。米国での生産全体で単位当たりコストが台湾よりも著しく高い」などと指摘。短期的には連邦政府や州政府の補助が得られても、長期的な競争上の劣勢を補うことはできないとの認識を示した。
中国については、「中国は20年をかけ、数百億米ドルの政府による補助を行っても、半導体生産でTSMCに5年以上遅れているほか、ロジックICの設計でも米台に1~2年遅れている」などと述べた。
張氏はその上で、「サムスン(電子)こそTSMCの半導体生産分野における強力なライバルだ」とし、韓国は人材、経営幹部など競争上の優位性が台湾に近いと指摘。資本・技術の集約性が高い最先端の半導体製造プロセスは参入ハードルが極めて高く、世界の半導体生産は依然として、TSMCとサムスンによる対決局面にあると結論付けた。

台湾の優位性を守るべき
張氏は「半導体は民生、経済、国防に関わる重要な産業であり、台湾が世界的な競争の中で初めてかなりの優位に立った業種でもある。この優位性を得るのは容易ではなかったし、守ることも容易ではない」と述べ、政府、社会、TSMCの努力で台湾の優位が守られることに期待感を示した。
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