ニュース 社会 作成日:2021年4月23日_記事番号:T00095744
台北市と台南市では、野良犬や野良猫など動物の保護施設で、上限を大きく上回る数の動物を収容しており、問題となっている。
台北市内には動物保護施設が1カ所しかなく、その収容能力は600匹。この2年間は常に1,000匹前後を収容しており、「すし詰め」状態だ。
台北市動物保護処(動保処)の統計によると、2020年に収容した動物は累計2,538匹で、うち2,206匹が新しい飼い主に引き取られていった。今年は4月20日現在で収容数が967匹で、うちイヌが667匹、ネコが300匹となっている。
動保処で動物の保護やペット業者の検査を担当する、動物救援隊の林庭君・代理隊長によると、イヌとネコ以外には、まれにネズミ類や魚、フェレットなどを保護することがある。こうした珍しい動物は引き取り手も多く、収容施設に長くとどまることはないそうだ。
一方、台南市には2カ所に動物保護施設を開設しており、収容能力は合計700匹ながら、常に1,000匹近くを収容しており、過密状態となってる。引き取り手が見つかるよう、譲渡イベント開催している。
中には身体に障害があり、新しい飼い主が見つかりにくい動物もいる。トラバサミに掛かって前脚を切断した元野良犬の「小黄」もそうした動物の1匹だ。保護施設は、人懐っこい小黄を「広報犬」に任命して収容を続けつつ、新しい飼い主が現れるのを待っている。
高雄市でも2カ所に保護施設が開設されている。収容能力は計900匹で、収容数が上限に迫っている。このため、同市動保処では野良犬を発見しても、人間にかみ付くといった危険がある場合のみ収容し、それ以外は不妊手術を施した上で民間の保護施設に引き取りを要請している。
野良犬や野良猫の増加は、ペットブームの弊害と言えそうだ。当たり前のことながら、一度飼うことになったペットは最後まで責任を持って面倒を見てもらいたいものだ。
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