ニュース 社会 作成日:2021年4月29日_記事番号:T00095850
安倍晋三前首相は28日、台湾産とみられるパイナップルを手にした画像とともに「今日のデザートはパイナップル。とってもおいしそう」とのコメントをツイッターに投稿した。その後、このパイナップルが高雄産と判明すると、陳其邁・高雄市長が安倍前首相のツイートに「本当においしいですよ」と日本語で返信。スピーディーな反応で宣伝に活用した。
陳・市長(右)のツイートには、日本語で「台湾産パイナップルはおいしい」などと返信が寄せられた(28日=中央社)
3月初旬に中国が台湾産パイナップルの輸入を停止したことを受け、日本各地で台湾の農家を支援するため台湾産パイナップルを購入しようという機運が高まっている。
そんな中、安倍前首相は28日午前11時過ぎ、「台湾鳳梨(パイナップル)」の文字が記されたダンボール箱の上にパイナップルを4個並べた上で1個を手に持って撮影した画像をツイッターに投稿。すると約2時間後、台湾の蔡英文・総統がこのツイートを引用して「ぜひとも台湾パイナップルをご堪能ください!5個で足りなければ、気軽にお知らせください。いつでもお送りします!」と日本語で返信した。
午後3時前には、高雄市の陳其邁・市長が、安倍前首相のツイートに対し、画像に映っていたものと同じデザインのダンボールが高く積み上げられた場所で撮った写真を付けて返信。「安倍様、機会があればぜひ高雄に来てください!糖度の高い金鑽パインをご堪能ください」と日本語でメッセージを送った。日本の著名人のツイートに即座に反応し、地元農産物のマーケティングに生かした格好だ。
高雄市政府農業局は、安倍前首相がツイートしたパイナップルは高雄市の生産者団体、南友農青果生産合作社を通じて輸出されたものと説明した。高雄特有の地質と水質に育まれたパイナップルは糖度が高く、果肉が詰まっており、ジューシーで芯まで食べられると強調した。
高雄産のパイナップルはフィリピン産に比べ価格が2倍となっているが、日本市場では差別化に成功し、入荷後に即完売する人気ぶりだ。高雄から日本への今年の輸出量は、例年の数倍に増加している。
高雄市政府は、パイナップルの好評に乗じ、5~6月に収穫期を迎える地元産ライチ「玉荷包」の日本への輸出増を狙っている。
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