ニュース 石油・化学 作成日:2021年5月4日_記事番号:T00095893
台湾中油(中油、CPC)の第3液化天然ガス(LNG)受け入れ基地(桃園市観塘工業区)建設計画が生物礁(藻礁)の生態系保護を求める反対運動に直面している問題で、行政院は3日、立法院との調整会合を開き、工業港の建設位置を生物礁から引き離し、沖合に455メートル移動させ、完成時期を2年半先送りする案を提示した。事業費も150億台湾元(約590億円)増額するとした。4日付蘋果日報が伝えた。
王・経済部長は、学者や専門団体と議論を重ね、藻礁の保護や二酸化炭素の排出量削減などに配慮し、考案したと述べた(3日=中央社)
王美花・経済部長は「政府として最大の誠意だ」と強調した。新たな案では工業港が海岸から1.2キロメートル離れた位置に建設されるため、王・経済部長は「沿岸への影響はさらに軽微なものになる」と説明した。
このほか、▽建設海域の浚渫(しゅんせつ)を行わず、生物礁を破壊しない、▽当初計画していた21ヘクタールの埋め立てを中止する、▽防波堤を短縮する──など計画を大幅に見直した。LNGの供給開始時期は2025年6月となる。
LNG受け入れ基地の早期建設は電力の安定供給に向け、焦眉の急(しょうびのきゅう)だが、建設計画に反対する住民投票が8月末に実施されることが確実視されており、民進党政権は危機感を強めている。行政院の羅秉成・報道官は「もし住民投票で(反対意見が)通れば災難だ」と述べた。
蔡英文・総統はフェイスブック(FB)を通じ、「沖合への移動案はウィンウィンの結果を目指すもので、市民全体の支持を求めたい」と呼び掛けた。
反対団体、支持表明
一方、反対運動団体の対応は割れた。「藻礁公投推動聯盟(藻礁住民投票推進聯盟)」は行政院前で記者会見し、「あまりに軽率で不勉強で専門性を欠く」とし、政府案を拒否すると表明した。
台湾環保聯盟、生態保育聯盟、台湾環境規画協会はきょう4日、記者会見を開き、政府案の支持を表明した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722