ニュース 社会 作成日:2021年5月4日_記事番号:T00095907
台湾全土の高速道路サービスエリア(SA)10カ所で5月8日~6月末にかけて、台湾産ウナギを使用した8種類の弁当が128台湾元(約500円)からの格安価格で食べられるフェアが催される。
陳吉仲・農委会主任委員は 3日の記者会見で、日本旅行で口にするうな重のウナギは、実は台湾から輸出されたものとアピールした(3日=中央社)
今回のフェアは、行政院農業委員会(農委会)漁業署が高速道路のSAを運営する南仁湖育楽や新東陽と協力し、中山高速公路(国道1号)の▽中壢(桃園市)、▽湖口(新竹県)、▽西螺(雲林県)──、フォルモサ高速公路(国道3号)の▽関西(新竹県)、▽西湖(苗栗県)、▽清水(台中市)、▽南投(南投県)、▽古坑(雲林県)、▽東山(台南市)、▽関廟(台南市)──の各SAで実施。期間や販売する弁当の種類は場所によって異なる。
期間中、日本風の蒲焼きに地元産食材を合わせたうな重「鰻游国道弁当」(128元、中壢、湖口、西螺、古坑、関廟SA限定)や、ウナギを三杯(しょう油・ごま油・酒)で味付けした台湾風弁当「台式三杯鰻魚弁当」(220元、関西サービスエリア限定)など各種ウナギ弁当が販売される。
台湾区鰻魚発展基金の蔡秋棠・董事長は、台湾の養殖ウナギの今年の生産量は7,000トンと、昨年の約3,000トンから2倍以上に増加すると説明。一方で、2019年に200元余りだった稚魚の価格は昨年100元余りに、今年は30~40元余りまで急激に下落しており、今回のフェアでは「史上最安のウナギ弁当が食べられる」と強調した。
日本向け輸出は不調
一方、台湾から輸出されるウナギの97%が日本向けとなっているが、昨年の日本向け輸出量は1,037トンと15年以降で最低を記録した。これは新型コロナウイルス感染症流行の影響で輸送費が4倍に上昇したことや、政府からの手厚い補助を受ける他国産との競争で劣勢に立たされていることが背景となっている。

漁業署は昨年より、日本向け輸出に対し海運で1キログラム当たり30元、空輸で40元の輸送補助を支給しており、今年の輸出量にやや改善がみられる。ただ、この補助金も5月で打ち切りとなるため、業界では先行きを懸念する声が高まっている。
こうした状況の中、SAでのウナギフェア開催で、台湾域内での消費量拡大を図りたいところだ。
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