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《ワイズ横丁》クラスター発生の防疫ホテル、知らずに泊まった一般客も/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年5月5日_記事番号:T00095929

《ワイズ横丁》クラスター発生の防疫ホテル、知らずに泊まった一般客も/台湾

 中華航空(チャイナエアライン)の乗組員が海外から入境後、外出制限「居家検疫」期間中に利用している防疫ホテル「台北ノボテル桃園国際空港」での新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生を受け、防疫ホテル部分があると知らずに一般の客室に宿泊した客が困惑の声を上げている。

 桃園空港敷地内に位置する台北ノボテルは、客室から飛行機の離着陸が間近に見られるほか、キッズコーナーや子供用のプールなどの施設も充実していることから、親子連れに人気のホテルだ。

 桃園市政府によると、台北ノボテルは1館と2館のうち、2館しか防疫ホテルとして登録していないが、実際は1館の高層フロアも中華航空従業員用の宿泊施設や検疫施設として使用していた。

 台北ノボテルは3月以降、防疫ホテル部分があることを明記せず、「子供がパイロット体験ができる」とうたう1泊3食付きプランを提供していた。桃園市政府観光旅遊局が推進する個人旅行向け補助金支給キャンペーンの対象にもなっていた。

 ある女性は子供と一緒に、4月16日に台北ノボテルに宿泊した。この日、ホテルのロビーやビュッフェエリアは、大勢の子供連れでにぎわっていたという。

 29日、台北ノボテル客室業務主管の台湾籍40代男性(第1,120例)が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。男性(第1,120例)は17日に症状が出ており、15日には既に感染力があったと推測されるとの情報が伝えられた。

 その後、台北ノボテルの従業員3人や家族3人、業者1人、中華航空のパイロットや客室乗務員(キャビンアテンダント、CA)など、感染確認が増え、5月5日時点で計28人となった。4月16日に宿泊した女性は、台北ノボテルが防疫ホテルであることを公にせず、宿泊プランを販売したことは適切だと言えるのかと疑問を呈した。

 インターネット上では、防疫ホテルであることを知りながら、キャンペーン対象とした桃園市政府に対しても批判の声が上がっている。台北ノボテルが防疫ホテルと知らずに宿泊したために、ツアー参加者70人が外出制限「居家隔離」の対象となったとの声も上がった。

 あるホテル関係者は、防疫ホテルは管理コストが高いが、政府の補助金が十分でないため、キャンペーンで集客するしかなく、防疫態勢にほころびが生じていると分析した。台北ノボテル事件は、台湾の防疫ホテル問題の縮図だと指摘した。