ニュース 社会 作成日:2021年5月6日_記事番号:T00095953
金運の神様を祭る道教廟(びょう)として知られる新北市の金山財神廟は、来訪者が廟に続く道へ入るための目印にしようと、近くを通る幹線道路の曲がり角に大きな神像を設置した。暗くなっても目立つよう、夜にはライトアップを施したが、これが周辺住民には「気味が悪い」などと不評で、かつ違法建築物と判定されたこともあり、このほど市政府によって強制撤去された。
新北市万里区の山間部に位置する金山財神廟は2017年、山のふもとを通る省道、台2線と金山財神廟に続く道が交わる道路脇の所有地に、約100万台湾元(約390万円)をかけて子供の姿をした神様「進宝童郎」の像を設置した。
進宝童郎の像は高さ6メートルで、真っ白な顔に満面の笑みをたたえ、道行く人に祝福を与えている。来訪者が道を間違えないようにと、右手で金山財神廟への道を指し示している。
昼間見ると福々しい進宝童郎の像は、夜に下からの光にライトアップされた姿は青白い顔に気味の悪い笑みを浮かべたお化けのように見えるそうで、地元住民からは「夜に出くわして、どきっとした」「近くを通るのは気が重い」といった声が相次いだ。
住民からの陳情を受け、張錦豪・新北市議(民進党)は4月末、議会でこの神像のデザインは不適切と訴えた。また違法建築に当たるのではないかと指摘し、市政府に調査を求めた。
その結果、市政府は神像を違法建築物と判断し、5月5日に重機を使用しての強制撤去を実施。進宝童郎の像はバラバラに破壊され、コンクリートの塊と化した。
金山財神廟の関係者は、自分の土地に建てたアート作品であり、周辺住民からも反対の声はなかったと主張した。「怖い」といった訴えに対しては、夜の照明を調節すれば解決できたことで、今回の処分はやり過ぎだと不満を漏らした。
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