ニュース 社会 作成日:2021年5月7日_記事番号:T00095976
今年3月、回転ずしチェーンのスシローが「鮭魚(サケ)」という文字が名前に入っている場合に食事代を無料にするキャンペーンを実施し、タダですしを食べる目的で改名する人が相次いだことが大きな話題となった。そのうちの1人で、「鮭魚王」と入った名前に変更した男性(24)がこのほど、詐欺事件の被害者となり、改名を後悔することになった。
台北市政府警察局が4月に検挙した詐欺グループは、ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)への投資を専門とする財テクアドバイザーを名乗り、毎月30%の利益が得られるとうたってインターネットや対話アプリを通じて市民から資金を集めていた。
金を振り込んだ後、アドバイザーが姿をくらまし、連絡も取れなくなったことから、騙されたと気づいた被害者が警察に通報したことで事件が発覚した。
捜査の結果、警察は金の引き出し役を務めていた詐欺グループのメンバー3人を逮捕した。既に20人以上が被害に遭っており、被害額は100万台湾元(約390万円)を超えることが判明した。
その後、警察は事情を聞くため被害者に連絡を取った。そのうちの1人が「鮭魚王」さんだった。詐欺被害に遭ったのは改名前で、警察にも元の名前で通報していた。
男性は、スシローのキャンペーンに乗じて改名し、友人とともに無料のすしを心ゆくまで堪能したが、おっくうで元の名前に戻すのを先延ばしにしていた。
変更後の名前は「劉口水☓☓☓鮭魚王」(プライバシーの関係上、一部☓で表記)の9文字。劉は台湾の一般的な姓だが、「劉口水」は中国語の発音で「よだれが出る」という意味となり、駄じゃれとなっている。
事情聴取の連絡を受けて警察署に出向き、供述調書などへの署名は全て「劉口水☓☓☓鮭魚王」と書く羽目に陥った。ふざけて付けた名前を深刻な場面で使用しなければならない状況に、かなり気まずい思いをしたようで、「すぐに戸政事務所へ行って名前を元に戻す」と語ったそうだ。
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