ニュース 社会 作成日:2021年5月10日_記事番号:T00096004
台北市政府警察局の統計によると、2017年4月~21年4月に台北都市交通システム(MRT)で155件の性的嫌がらせ行為、126件の盗撮などのプライバシー侵害行為があった。駅別では忠孝復興駅が計25件と最多で、これに台北駅の計21件、忠孝新生駅の計15件が続いた。利用者の多い駅ほどセクハラ行為などが多発しており、警察は犯罪防止に向け主要16駅で見張りや巡回を強化している。

性的嫌がらせ行為の発生場所は▽車内、83件▽エスカレーター、30件、▽ホーム、16件、▽ホール、15件、▽改札口、11件──、プライバシー侵害行為は▽エスカレーター、69件、▽改札口、17件、▽ホール、15件、▽ホーム、13件、▽車内、12件──の順に多かった。

警察は、車内やエスカレーターでは持ち物で体を守るようにし、被害に遭った場合は声を上げるか緊急ボタンで乗務員に知らせるよう呼び掛けた。
警察局の分析によると、性的嫌がらせ行為は淡水信義線より板南線の方が多い(9日=中央社)
一方、MRT以外では男性が見知らぬ女性に近づいて髪の匂いをかいだり、耳元に息を吹きかけたりする行為が増えている。
昨年10月には新竹県のスーパーマーケットで買い物をしていた女性が、後ろから近づいてきた男性に髪の匂いをかがれる事例があり、女性は性的嫌がらせだと警察に訴えたが、男性は女性の体に直接触れていないなどの理由で受理されなかった。
法曹界関係者は、こうした事例は性的嫌がらせ事件としては成立しにくいが、行為の頻度などによっては性騒擾防治法(性的嫌がらせ防止法)に基づき行政罰が下されると指摘した。
また、台湾鉄路(台鉄)の駅周辺やコンビニエンスストアなどでミニスカートやストッキングを履いた女性の足を無断で携帯電話で盗撮する行為も増えている。
警察は、公共の場所で携帯電話で撮影するのは違法ではないが、写真をインターネット上に公開するなど相手のプライバシーを侵害した場合、秘密妨害罪(プライバシー侵害罪)で最大5年の懲役を科すと説明した。
なお、専門家によると、盗撮行為の多くは単純な好奇心によるものだが、中にはスリルを味わうための習慣になっている深刻なケースもあるという。
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