ニュース 医薬 作成日:2021年5月13日_記事番号:T00096074
公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)は12日、台湾東洋薬品工業(TTYバイオファーム)が美時化学製薬(ロータス・ファーマシューティカル)との独占販売代理契約を隠れみのとして、大腸がん治療薬の市場を独占した行為がカルテルに当たるとして、TTYに2億2,000万台湾元(約8億6,000万円)、美時に6,500万元の罰金をそれぞれ科した。13日付工商時報が伝えた。
公平会はTTY、美時、台湾大塚製薬(台湾大塚ファーマシューティカル)が大腸がん治療薬を巡るカルテルを結んでいるとする告発を受け、調査を行った結果、TTY、美時の2社によるカルテルを認定した。
告発された3社がそれぞれ販売している大腸がん治療薬は完全に同一成分のジェネリック医薬品(後発医薬品)で、いずれも健保給付対象となっている。
問題となったのは、TTYが自社製品「友復膠嚢」を販売している以外に、美時の「復癒膠嚢」の独占販売代理契約を結んだことだ。名目は代理販売だが、両社はTTYが定期的に権利金を支払い、美時が復癒膠嚢を販売しないことで合意。TTYはカルテルで美時の製品を排除し、自社製品のシェアを約80%にまで高めた。TTYはこれまで美時に復癒膠嚢を発注した事実はなく、復癒膠嚢は近年流通していなかった。
公平会は「両社のカルテルは美時の製品の参入で医療機関や患者が得られるはずだった値下がりによる利益を奪い、実質的に医師による医薬品の選択肢が減った」と指摘した。
ただ、公平会は台湾大塚製薬については、通常の垂直的な販売代理行為だとして、カルテルには当たらないと判断した。
TTYは12日、「カルテルには関与していない」として、行政救済を求める方針を明らかにした。
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