ニュース 社会 作成日:2021年5月13日_記事番号:T00096081
ここ数日、感染経路不明の新型コロナウイルス域内感染が相次いで確認される中、感染者との接触の有無を確認するためのスマートフォンアプリ「台湾社交距離」を使用するユーザーが急増している。アップルの配信サービス「App Store(アップストア)」の無料ユーティリティアプリ部門で、ランキング1位となっている。
台湾社交距離は、昨年3月当時に行政院副院長だった陳其邁・高雄市長らにより開発された(13日=中央社)
台湾社交距離は行政院主導で開発され、衛生福利部疾病管制署(疾管署)が配布するアプリで、ダウンロードしてスマホにインストールし、ブルートゥース機能を起動すれば利用可能だ。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)によると、このアプリはスマホ間のブルートゥース信号の強弱を基に、最近14日間の接触履歴を記録する機能を備える。新型コロナウイルス感染が確認されたユーザーのデータがアップロードされ、別のユーザが感染ユーザーから2メートル以内に接近した状態が2分以上続いた場合、アプリに通知が届く。
台湾社交距離ユーザーが感染が確認され、ランダムに作成されるスマホのIDをネットワーク上にアップロードすることに同意すると、衛福部がこのユーザーに認証番号を付与し、関連データが他のユーザーに利用可能となる。つまり、感染していないユーザーが、感染したと偽って表明することはできない。
台湾社交距離の開発に関わった民間の人工知能(AI)研究機関、台湾人工智慧実験室(台湾AIラボ)は、このアプリはいかなる個人情報も収集していないと説明した。接触履歴をユーザーのスマホ内に記録するだけで、期限が過ぎれば自動的に削除されるため、プライバシーが侵害されることはないと強調した。
このアプリは、台湾で新型コロナウイルスへの感染が増え始めた昨年3月に開発がスタートした。2カ月余りの開発期間を経て、「Taiwan Can Help(台湾が力になれる)」の理念の下、6月1日にソースコードを公開し、感染状況が深刻化しているその他の国・地域にも無償で提供されている。
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