ニュース 公益 作成日:2021年5月18日_記事番号:T00096173
台湾各地で17日夜、電力供給能力の逼迫(ひっぱく)による停電が再び起き、批判が集まっている。台湾電力(台電、TPC)は同日午後8時50分から50分間にわたり、輪番停電を実施し、66万世帯が停電した。電力不足による輪番停電は5月13日以来で、1週間のうちに2回も大規模停電が発生したことになる。
夜間の停電だったため、住宅街が暗闇に包まれた(17日=中央社)
18日付自由時報などによると、TPCは停電原因として、興達発電所(高雄市)1号機が再度故障したほか、麦寮発電所(雲林県)の稼働再開時に異常が発生したこと、さらに、稼働予定だった第3原子力発電所(屏東県)1号機の蒸気バルブが故障し、一度に供給能力の4%に相当する150万キロワット(kW)もの発電能力が失われたことを挙げた。原因は前回の停電と共通しており、台湾の電力インフラの脆弱性が改めて浮き彫りとなった。
新型コロナウイルスの感染拡大で外出しない人が増え、夜間の家庭での電力消費が増えたこと、水不足で水力発電によるカバーができなかったことなど悪条件も重なった。日中には電力消費量が5月としては最高となる3,744万キロワットに達し、年間通じての最高記録(3,802万キロワット)に迫っていた。
停電に先立ち、スマートフォン経由で警報を発し、エレベーターを使用しないことを呼び掛けたが、各地でエレベーターに閉じ込められるトラブルが50件以上起きた。
蔡英文・総統はフェイスブック(FB)を通じ、「短期間に2回の停電は誰もが受け入れられないことだ」として、TPCに徹底的な調査と電力確保策の公表を求めた。蘇貞昌・行政院長は王美花・経済部長に1週間以内に改善策を検討するよう指示した。
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