ニュース 政治 作成日:2021年5月20日_記事番号:T00096227
蔡英文総統は20日、就任5周年(2期目1周年)を迎えた。野党の台湾民衆党の邱臣遠・立法委員が19日明らかにした世論調査の結果によると、蔡総統の支持率は42%へと昨年5月20日時点の71%より29ポイント低下した。▽成長促進剤(通称・痩肉精)「ラクトパミン」が残留した米国産豚肉の輸入解禁、▽4月の台湾鉄路(台鉄)特急太魯閣(タロコ)号脱線事故、▽5月の2度にわたる大規模停電、▽新型コロナウイルスの市中感染拡大──などが原因で有権者の不満が高まったようだ。19日付聯合報などが報じた。
蔡・総統(中央社)
蔡政権には▽新型コロナウイルス市中感染拡大、医療体制の逼迫(ひっぱく)、▽電力供給能力の逼迫、▽中南部を中心とする深刻な水不足──など内政面で喫緊の課題が山積みだ。また、2018年10月の特急普悠瑪(プユマ)号脱線事故から3年もたたないうちにタロコ号脱線事故が発生したことで、台鉄の改革を急ぐ必要がある。
国際社会では、これまでの新型コロナウイルス感染拡大の抑え込みや、デジタルトランスフォーメーション(DX)による半導体需要の高まりで、台湾の存在感が高まった。一方、米国政府が代表団を派遣するなど、米国や日本との関係が緊密になるにつれ、中国との緊張は高まっている。台湾への軍事的挑発が繰り返され、有事を懸念する声も根強い。
これまで以上にバランス感覚が必要となる中、22年の統一地方選挙、24年の総統選挙までに蔡政権は支持率を回復できるのか。
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