ニュース その他分野 作成日:2021年5月24日_記事番号:T00096284
14~24日の域内感染者が3,621人と、新型コロナウイルス市中感染が拡大し、ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)など大手メーカー従業員の感染確認、陽性が相次ぐ中、王美花・経済部長は22日、製造業の事務や研究開発(R&D)などテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)が可能な職種で、労働者の2分の1を目安にテレワークを実施するよう呼び掛けた。生産ラインなど中断できない業務は、出勤を減らしたり、分散勤務を実施するなどの防疫措置を求めた。24日付経済日報などが報じた。
通勤ラッシュ時はバイクだらけになる台北橋でも24日の朝、台北方面へ向かうバイクが大幅に減少した(24日=中央社)
王・経済部長は、半導体や情報通信技術(ICT)など製造業の持続的な運営は非常に重要なため、中央政府機関に倣い、テレワークの比率上昇を提言すると述べた。
行政院人事行政総処は同日、警察や消防、医療などを除く、中央政府や台北市、新北市の公務員のテレワークの比率について、職員の2分の1へと、従来の3分の1から引き上げると表明した。
また王・経済部長は、科学園区などの工場の生産ラインの従業員の感染が確認された場合は、科学園区などの窓口にすぐに連絡してほしいと語った。
経済部は、「企業向け持続的な運営ガイドライン」やショートメッセージサービス(SMS)「実聯制」(連絡先など最低限の個人情報を取得し、最大28日間保管)などの情報は業界団体などを通じて入手可能だと説明した。
鴻海、30日までテレワーク
鴻海精密工業は23日、台北市と新北市で勤務、または居住する従業員全員を、30日までテレワークにすると発表した。台北市と新北市の工場は、メンテナンスや安全上必要な人員以外、立ち入り禁止とする。
経済部のテレワーク要請に先んじて、TSMCは19日から分散勤務やテレワークを導入している。▽IC設計最大手の聯発科技(メディアテック)、▽液晶パネル大手の友達光電(AUO)や群創光電(イノラックス)、▽パソコン大手の宏碁(エイサー)──なども分散勤務やテレワークを実施している。
レベル3、期間延長か
当初28日までとしていた防疫レベル第3段階(レベル3)の期間を延長するかについて指揮センター指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は24日、専門家と延長を検討しているところだと語った。23日には▽感染者数、▽陽性率、▽分布──などの推移で判断するとし、今後数日が鍵と説明していた。
台北市と新北市の防疫レベル3は15日に、全県市の防疫レベル3は19日に発表された。指揮センターは、新型コロナウイルスの潜伏期間は5~7日間のため、7日後以降に感染者数が減少すれば、対策は効果があったといえると説明した。
一方、陳宗彦・副指揮官は23日午前の記者会見で、防疫レベル3の期間延長について問われ、当初「全県市レベル3に引き上げた際に、6月8日まで期間を延長した」と説明し、その数分後、期間は28日までだと訂正した。
防疫レベル4について陳・衛福部長は21日、感染経路不明は25%未満のため、防疫レベル4への引き上げはないと説明した。防疫レベル4の条件は、▽14日間に域内感染者数が1日平均100人以上増加し、▽かつその半数以上が感染経路不明──。防疫レベル4になれば、出勤停止などの措置が取られる。
《新型肺炎》企業向け厳重特殊伝染性肺炎(COVID-19)における持続的な運営ガイドライン
※2020年3月5日公布
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