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《新型肺炎》モデルナ製ワクチン到着、「10月までに6割接種」(トップニュース)/台湾


ニュース 医薬 作成日:2021年5月28日_記事番号:T00096385

《新型肺炎》モデルナ製ワクチン到着、「10月までに6割接種」(トップニュース)/台湾

 米モデルナ製の新型コロナウイルス感染症ワクチン第一陣の15万回分が28日午後5時ごろ、台湾に到着する。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は28日午前、10月までには市民の6割が1回目を接種できるとの見通しを示した。28日付経済日報などが報じた。

/date/2021/05/28/00top_2.jpgモデルナ製ワクチン15万本がルクセンブルク空港で、中華航空(チャイナエアライン)の貨物機に格納される様子。蘇貞昌・行政院長がフェイスブック(FB)に投稿した(蘇・行政院長FBより)

 陳・衛福部長は27日、モデルナ製ワクチン15万回分は検査を行い、早ければ2週間後に接種を開始すると説明した。医療関係者の接種を優先する。有効期限は11月。モデルナ製ワクチンは1人当たり2回の接種が必要で、1回目と2回目の間隔は28日以上空ける。指揮センターは今年2月8日にモデルナと、ワクチン505万回分の購入契約を締結していた。

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 陳・衛福部長は28日、市民の6割が1回目のワクチン接種を終えるには約1,400万回分が必要で、8月末までに1,000万回分以上が届くので、9月には満たせる量がそろうと語った。また、年末まで供給量は十分との見通しを示した。

「平等」な配分に批判

 一方、19日に到着した英アストラゼネカ(AZ)製ワクチン41万回分のうち15万回分の配分は、▽台北市、2万2,700回分、▽新北市、1万8,000回分、▽桃園市、1万8,000回分、▽台中市、1万7,500回分、▽台南市、1万3,000回分、▽高雄市、2万1,000回分──など。残り26万回分は6月10日に配分する。

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 27日時点で感染者数が2,000人を超えている台北市や新北市と、感染者数が43人の高雄市の間に、ワクチン配分量の大差はない。

 柯文哲・台北市長は、ワクチンの配分は医学的判断に基づいてこそ最大の効果を発揮すると述べ、中央政府の配分方法を暗に批判した。柯・台北市長は27日にも、ワクチンが8月に届くようでは悲惨なことになる、自ら活路を開くしかないなどと、台北市政府がワクチンを調達する考えを示していた。なお、台湾のワクチン調達は中央政府が管理している。

 侯友宜・新北市長は、新北市の医療関係者は3万2,000人なのに、たった1万8,000回分の配分では、あっという間になくなると述べた。他の県市の余剰ワクチンを台北市と新北市に供給すべきと主張した。

 指揮センターの荘人祥報道官は、接種が必要な人数と接種率に基づく配分と説明した。高雄市は公費接種の優先順位第1位の医療関係者の6割がまだ接種していないため、新北市よりワクチン配分が多くなったと語った。

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