ニュース 社会 作成日:2021年5月31日_記事番号:T00096435
台湾の観光ホテルでは毎年、端午節(旧暦5月5日、2021年は6月14日)の贈答用にちまきのギフトセットを販売しており、企業が顧客や従業員に配るため、大量の注文があった。ところが、今年は5月11日の中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)の発表以降、新型コロナウイルスの市中感染が急激に拡大し、企業からの発注取り消しが相次ぎ、悲鳴を上げている。
観光ホテルが端午節に販売するちまきギフトのうち、企業からの注文は、売上高全体の20~40%を占めるとされる。
昨年は5月中旬に新型コロナウイルス感染症流行が下火となった上、春節(旧正月)の春酒(新年会)を取りやめた企業が代わりに端午節(20年は6月25日)に贈答品を送るケースが増え、ちまきギフトの売れ行きは好調だった。
各ホテルは今年も販売好調を期待し、ちまきギフトの商品ラインナップを拡大し、価格も10~15%引き上げ、前年比10~40%成長を目標に掲げていた。
そんな中、5月11日発表より、新型コロナウイルスの域内感染が急激に広がった。15日に台北市と新北市、19日には全県市の防疫レベルが第3段階(レベル3)に引き上げられ、25日にはレベル3の期限が端午節当日の6月14日まで延長された。
企業の間で、端午節に贈答品を送ろうというムードは一気に後退した。晶華国際酒店(フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ、FIH)では今年、ちまきギフト販売額で前年比42%増という高い目標を掲げていたが、企業からの注文が6割キャンセルとなり、達成率はわずか35%にとどまっている。
台北万豪酒店(台北マリオット・ホテル)も、一時は達成率が60%を超えたが、企業からの注文取り消しにより、現在は40%まで後退した。
こうした厳しい状況の中、一部ホテルは、「防疫ちまき」をコンセプトに、個人や家庭向けを主要ターゲットに、外出が難しい状況の中での備蓄食料に活用できるとアピールしている。
晶華国際酒店は、人気のちまきギフト3種をセットにした商品を発売し、価格は2,800台湾元(約1万1,000円)と、定価の3,240元から引き下げた。
晶華国際酒店は、ちまきは冷凍保存に適している上、簡単に蒸して食べることができ、防疫生活を戦い抜くための非常食になるとアピールした。
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