中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）指揮官の陳時中・衛生福利部（衛福部）長は２日、鴻海精密工業系の慈善団体、永齢基金会が１日、独ビオンテック（ＢＮＴ）製の新型コロナウイルス感染症ワクチン500万回分を輸入するために衛福部食品薬物管理署（ＴＦＤＡ）に提出した申請書類に、ワクチンメーカーに在庫があることと確実に出荷することを証明する書類が足りないとして、永齢基金会に書類の追加提出を求めると表明した。３日付工商時報が報じた。
ビオンテック製ワクチンの台湾向け販売代理権を獲得している中国の製薬メーカー、上海復星医薬から証明書が提供された場合も認めるかについて、指揮センターの荘人祥・報道官は、特定の立場はとらず、永齢基金会からの提出を待つと説明した。
鴻海の創業者、郭台銘（テリー・ゴウ）氏の事務所は、情報を確認してからコメントすると表明した。
このほか、陳・衛福部長が先月27日、契約以外の問題で、ビオンテックとのワクチン調達交渉が難航していると明らかにしたことについて、ドイツの在台窓口機関、徳国在台協会のトーマス・プリンツ処長は２日、同協会のフェイスブック（ＦＢ）ページ上で、台湾側とビオンテックの契約可否や内容は両者の交渉によって決まり、ドイツ政府が左右できるものではないと表明した。
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