ニュース 社会 作成日:2021年6月3日_記事番号:T00096504
アマチュア野球の統括団体、中華民国棒球協会(CTBA)は2日、メキシコで開催される野球の東京五輪最終予選へのチーム派遣を断念すると発表した。これにより東京五輪の野球競技に台湾代表が出場しないことが確定した。
野球の五輪出場チームは当初、米フロリダ州で現在行われている米大陸予選で1チームが出場権を獲得し、同予選の2、3位と▽台湾、▽中国、▽オランダ、▽オーストラリア──の6カ国・地域が残り1枠を懸けて6月中旬に台湾で最終予選を戦う予定だった。
5月初旬に中国が出場辞退を表明した。続いて、台湾で新型コロナウイルスの市中感染が急激に拡大したことを受け、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が20日に最終予選の開催地を台湾からメキシコに変更すると発表した。25日には、台湾プロ野球リーグ、中華職棒球大聯盟(CPBL)がメキシコの防疫態勢や医療関係者の負担増を考慮して、五輪最終予選に所属選手を派遣しないことを決定した。
その後、CTBAが教育部体育署と協力してアマチュア選手から成る代表チーム派遣の可能性を探り、かつて日本・鷺宮製作所(本社・東京都新宿区、西見成之・社長)の社会人野球チームにも所属した元プロ野球選手、呉思賢氏(57)を監督に招へいし、28日にチーム編成に着手すると発表していた。
CTBAは2日夜、▽雲林県政府から、キャンプ地に予定していた雲林県立斗六野球場の使用を控えてほしいとの連絡を受け、練習場所が確保できなくなったこと、▽新型コロナウイルス感染症の感染拡大が深刻なメキシコ側が講じる防疫措置が台湾側の求める基準に達していないこと──を理由に、最終予選出場を断念した。体育署の承認を経てWBSCに正式な辞退を通知した。
CTBAはきょう午前、ツイッターに「山は大きすぎて動かなかった」「失望しているが、スタッフ、コーチ、選手の努力を誇りに思う、皆さんのサポートに感謝する。次の機会まで...」などと投稿した。
五輪の野球競技で台湾は2008年の北京五輪に出場して以降、3大会連続で参加を逃すことになる。24年のパリ五輪は野球が実施競技から漏れており、今後は28年開催の五輪に20年ぶりの出場を目指すことになる。
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