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《ワイズ横丁》コロナ死者24時間内に火葬、見解不一致で混乱/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年6月4日_記事番号:T00096531

《ワイズ横丁》コロナ死者24時間内に火葬、見解不一致で混乱/台湾

 台湾では、新型コロナウイルス感染症で亡くなった死者の遺体は、臨終から24時間以内に火葬を終えるよう規定されているとの認識が広まっており、死者が親族の誰にも見送られずに火葬され、納骨されることがある。これについて中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は2日、「時間制限はなく、埋葬も選択可能」との見解を示した。

/date/2021/06/04/19corona_2.jpg台中市初の新型コロナウイルスによる死者は、台中市政府により火葬が執り行われた(3日=中央社)

 台中市で初の新型コロナウイルス感染症による死亡例では、死者の妻や息子夫婦全員が隔離措置を受けていたため、火葬に立ち会うことができなかった。

 台湾の伝統的な葬儀の作法では、死後1週間以上、長い場合は数カ月間も冷凍機能のついた棺に遺体を安置した後に葬儀を行い、火葬して納骨または埋葬される。しかし現在、新型コロナ感染者は死後、「24時間内に火葬」との認識が広まっていることから、儀式の多くが省略されることになった。

 こうした中、指揮センターは2日の定例会見で、記者から「24時間以内に火葬しなければならないという法律はあるか」との質問を受け、新型コロナウイルス感染症による死者の火葬までの時間に規定はなく、埋葬も可能」と回答した。それを受け、葬儀業者などから「既に火葬を終えた死者の遺族が悲しむ」などと憤りの声が上がっている。

 新型コロナウイルス感染症は、伝染病防治法の「第五類伝染病」に分類され、同法では「第五類伝染病の感染者の遺体は中央当局が定める期限内に火葬しなければならない」と規定されている。

 一方、衛生福利部疾病管制署(疾管署)が5月26日に発表した公告には、第五類伝染病感染者の遺体については「火葬にするか、地方の管轄機関の許可を得て埋葬する」とのみ記され、伝染病防治法との間で微妙な食い違いが生じている。

 ある葬儀業者は、これまでに当局から受けた通達では、24時間以内に火葬を終えるよう要求され、埋葬の選択肢はなかったと主張した。指揮センターの見解に対し、万が一市民から埋葬を要求されれば冷凍室内に遺体を一時的に安置することになり、感染拡大の原因となる可能性があるのではと指摘した。

 指揮センターの荘人祥・報道官は、公共衛生上の安全のためできるだけ早く火葬または埋葬してほしいと述べ、埋葬についても特殊な理由で火葬ができない場合のみ、許可を申請すべきとの補足があると指摘した。