蘇貞昌・行政院長は８日、８月末までに新型コロナウイルス感染症ワクチン累計1,000万回分を確保できるとの見通しを明らかにした。この中には、台湾製ワクチン100万回分と米国が提供を表明した75万回分を含む。９日付工商時報が報じた。
陳時中・衛生福利部（衛福部）長は、モデルナ製ワクチンは今後安定して到着するようになると語った（８日＝中央社）
蘇・行政院長によると、台湾政府は今年初めに▽英アストラゼネカ（ＡＺ）、▽米モデルナ、▽ワクチンの共同購入の国際的な枠組み「COVAX（コバックス）ファシリティー」──と計約2,000万回分、５月末に台湾の高端疫苗生物製剤（メディゲン・ワクチン・バイオロジクス）、聯亜生技開発（ＵＢＩアジア）と各500万回分の契約を結んだ。
これまでに日本政府から提供されたアストラゼネカ製の124万回分を合わせ、計約211万回分の海外製ワクチンが到着した。
蘇・行政院長は、台湾に到着したアストラゼネカ製ワクチン第３陣41万回分の配分を既に開始していると説明した。また、モデルナ製の第一陣15万回分は９日より接種を開始しており、日本政府から提供された124万回分は11日に検査が完了する予定だ。
経済部の計画によると、重要産業の半導体産業従事者もワクチン接種の優先対象に加えられるようだ。
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